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マージン・コール WOWOWにて9/28初放送!

サイモン・ベイカーさん出演、映画「マージン・コール」が
WOWOWにて初放送されます!
わーいわーい夢だけど夢じゃなかった!

「マージン・コール」
WOWOW 2012年9月28日(金)21:00~ (リンク:WOWOW作品紹介ページ

専門用語が飛び交うストイックでそれなりに小難しい映画なので、できるだけ簡単に説明します。

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こういう映画です。

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メンタリスト シーズン5 :501.スチール公開

メンタリスト シーズン5第1話"The Crimson Ticket"の公式スチールが
公開されました。

淡々と貼っちゃうがな。

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また誰かの説教部屋に呼ばれているのだろうか。
ジェーンすんごい髪カッチリ分けてんな・・・

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あのCSI様もここではこんな扱いである。
DNAも、時には指紋照合さえ話題に出ない、それがメンタクオリティ。

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リグズビーとそのアゴも健在。

そして・・・

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なんと内戦地帯にジェーンがいない!火に油注いでない!?
どうやら喧嘩の当事者はいつも冷静なはずのチョウです。なにがあったw
相手は新しいFBIチームの トンズラー リード・スミス捜査官のようです。


↓の写真は ネタバレくさい ので注意してください。








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例のあの子は髪を切りました。エマニュエル(・シュリーキー)さんこれは自髪なのズラなの?
ところでシーズン3には、もうすぐ「V」のアナ役でおなじみメリーナ・バッカリンさんが登場します。
当然人間の役です。鉤シッポでジェーンを刺そうとしたりあやしい血の雨は降らせません。
それにしてもメンタリストにはベリーショートの美人がよく登場するなあ。だれの趣味だ。

プレミア放送は何度も書きますが9月30日。はやくプロモーション(予告CM)見たいです。

メンタリスト ヴァンペルト役アマンダ・リゲッティさんがおめでた。

メンタリストのグレース・ヴァンペルト役、アマンダ・リゲッティさんがご懐妊されたそうです。

(リンク)US WEEKLY "The Mentalist's Amanda Righetti Is Pregnant”

アマンダは2006年にイギリス人の監督・脚本家であるジョーダン・アラン氏
(「それから、ふたりは眠りの中で」など)と結婚しています。
予定日は今年の冬だそうですので、メンタリスト シーズン5の途中には一時お休みを
取られるかもしれません。

なにしろ健康第一のことですから、アマンダには体に気をつけてお仕事してもらいたいな。
きっとキャストやスタッフみんながサポートしてくれることと思います。

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サイモン・ベイカーきょうの1枚。

マージン記事が文字ばっかりで目が疲れてるかもって思ったからさ。
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タグなおしてあげたい・・・・。

マージン・コール (2) :被雇用者たちの挽歌。

真面目に「マージンコール」のレビューをします。

まずこの映画のソフト販売状況ですが、
日本版(DVDのみ)

・音声:英語、日本語吹替
・字幕:日本語のみ
・特典:オリジナル予告編、日本語字幕付き予告編

リージョン1環境のあるかた、PS3をお持ちの方には、全力で北米版(とくにBlu-ray)をお勧めします
なぜなら音声&画質の良さと特典映像の豊富さがケタ違いだからです。
ちなみに北米圏エリアからの場合、VOD版もDL可能です。
管理人はNIPPONの国産固有種ですが、あらゆる合法内の手を使ってこれを入手せんとしました。無理でした。
ちなみにこの映画はVODでのDL上映を行い、2011年のVOD興行収益で最高記録をマークしています。
(スマートフォンやタブレットの利用者が増えたことと、映画館に行く暇はないが公開中に早く見たい、
という忙しいサラリーマン層の利用が多かったようです)

北米版Blu-ray特典:未公開映像、メイキング映像+キャストインタビュー、監督コメンタリー
(監督コメンタリーには英語字幕がついておりません。CCにはあるかもです…)

マージンコールを見よう。~ご視聴のガイド~

・マージンコール? 金融わかんないんだけど?
映画「マージンコール」は架空の大手投資銀行を舞台にした24時間仕立てのスリラー。
2008年に起こった金融界1000年に一度の大惨事リーマン・ショックを下敷きに描かれています。
ではこれは、金融映画なのでしょうか。「ウォールストリート」のような金に飢えた貪欲な狼が
殺し合う様子を描いたサスペンスなのでしょうか。

いーえ、ちがいます。

・サブプライム問題やリーマン・ショックについて予習がなければいけないのか?
・経済、金融用語が飛び交うからにはバロンズ金融用語辞典でも買っておかなきゃならないのか?
・金融工学の理論が解る筈はないから、せめて金融工学者のエッセイを読まなきゃならないのか?

以上の3点は、ここの管理人が昨年すべて行った 無駄な労力 というものです。全然必要ありません。
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ベタニー「知ってるか、ももぐみのやつ金融書籍10冊以上買ったらしいぜ」
サイモン「まじそれ、きもい!数学赤点だったくせに!」

ただの赤点どころか、数学塾に通っても赤点だったんだよ。並みの赤とコストが違うんだぜ。

ま。とはいえサブプライムとリーマン・ショックの経緯くらいは簡単に予習しとくと良いと思います。
全部ウィキペディアで十分です。涙を拭いていいですか。
「ウォールストリート(2011)」やBBCのテレビ映画「リーマン・ブラザーズ最後の三日間」では
サブプライム商品のしくみや、その破綻について実にディフォルメしてコメディ調に説明しているので、
あれを参考にしてもらうともっと簡単だと思います。

結論的に言えば、「マージンコール」という映画は、ものすごく精密なサラリーマン映画 です。
ゆえにサラリーマン経験のある人なら男女誰でも、切なく遠い目をしながら「あー・・・わかるわあ」
と思えるだろうし、またそういう経験の無い方でも肩の荷おろして見れるライトな作品なんです。
余談ですがマージンコールが漫画化されるなら、佐々木倫子先生が適任だと思います。

2008年10月のある日。
ウォール街からは数十ブロック離れた34番街に位置するとある大手投資銀行。
その41階で、せっせと日夜、悪夢のように複雑な金融商品とそのリスク管理に精を出している
理数ヲタの専門職がいました。
「クオンツ」と呼ばれる彼らが魔法のように利益を産む天才たちともてはやされたのも今は昔。
サブプライムの破綻、景気の悪化で不動産証券部門にはリストラの大あらしが吹き荒れています。
そんな中、クオンツ部隊のリーダーともいえるエリック・デイルがクビに。
かれの弟子である入社2年半のピーターは退社するエリックからUSBメモリを渡されました。
それがマクロには1000年、いや金融誕生以来最大級の恐慌の序章であり、
またミクロには、その先24時間も風呂に入れないまま職場カンヅメとなる悲劇の引き金とも知らず・・・。


*****

・たのしいマージン仲間たち。(キャラクター紹介)

●いちおう主人公、落ち着きすぎて怖い。期待のルーキー ~ ピーター・サリバン ~
演:ザカリー・クイント/この映画ではプロデューサー兼任
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年齢:28歳。MIT(マサチューセッツ工科大学)卒業後、ペンシルヴァニア大学大学院で
宇宙物理工学の博士号を取得している。
会社ではエリック・デイル直属の部下として、リスク管理を担当。
専攻は「低重力下の航空機において摩擦が操舵装置に与える影響」というマントラだが、
なにごとも今北産業で済ませるジャレッドから「ようはロケット・サイエンティストなんだろ?」と
言われて「ま、そうっすね」と答えているので、つまり映画的にはわりとどうでもいい。
主食はコーヒーと鉛筆。
父親は眼科医。MIT時代の友人がサムの息子と起業して大儲けしているらしい。
未公開映像では元カノらしい女の子と話す様子があるが全カットされた。

●カリスマ部長。わんわんお命。~ サム・ロジャース ~
演:カイザー・ソゼ(ケヴィン・スペイシーともいう)
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証券部門マネージング・ディレクター。けっこう偉い人。旧リーマンブラザーズ的に言うと、
この人くらいのクラスになると専用の社員食堂があってカクテルシュリンプが置いてあるほど偉い。
ヒラ社員の食堂にはフライドチキンと芋とチョコバーしかないと言えばどれくらい偉いかよくわかる。
メスの愛犬エラちゃんが不治の病に侵され、開始早々全米が泣いている苦脳のホワイトカラー。
トゥルド社長とは入社以来35年の戦友で、ジャレッドの天敵1号。肩身の狭い愛煙家。

●ニコチン中毒でワーカホリック課長。アフター5に理想の先輩。~ ウィル・エマーソン ~
演:ポール・ベタニー
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むちゃくちゃ使えて上司にも後輩にも愛されてて宴会達人なのに、なぜか出世しないという
気の毒なタイプの典型。自分ではドライにシビアにやってるつもりだけど、根が善人。
そういうストレスをニコチンと女と車に全力投入している姿にシビレるぅあこがれるぅ。
ただし映画を見た全ブルックリン住民は敵に回していると思われる。イギリス訛り。
特技は指笛とシケガム(噛みかけのニコチンガムを仮置きしておくこと)
シケガムと言えば、他人の噛んだガムが大好きな困ったオーストラリア人がいるのでまさか今回m(規制

(※)サイモン・ベイカーの再生ガム事件とは。
「エレンの部屋」にゲスト出演したサイモンがテーブルの裏に貼りつけて捨てられていた
噛み捨てガムを口に入れスタジオの良識ある観客たちを阿鼻叫喚させた事件。あきらかに放送事故。


●おれの重役がこんなにかわいいわけがない。~ ジャレッド・コーエン ~
演:サイモン・ベイカー
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本作の影の主人公にして脱ぎ要員。
ちなみにサラ役は当初デム・ムーアさんでなく、あのエロかわ女優カーラ・グギーノさんだった。
それでも脚本を見る限り、もとから脱いでいるのはジャレッドだけである。チャンダーは天才か。
若干43歳にして、証券部門最高責任者であり25,000人の同部門従業員のトップ。
超絶高飛車俺様エクゼクティブ、と書くとラノベのキャラ紹介文ようだが
コメンタリーで監督でさえ「ハイパー、ハイパー、ハイパー、エグゼクティブ」と表現してるんだから
それでいいんじゃないだろうか。
趣味は「ふぁっく」って言うこと、サラをいじめること、まけないこと、にげださないこと、信じ合わないこと。
伸びたヒゲは1ミリもゆるさない派。オフィスで盆栽を育てる繊細な一面もある。
老け専。とにかく社長が大好きだけど、社長からはそうも思われてないのが日々いらっとするので、
最終的にはかわいい年下に宗旨替えした。
なお映画が終わってみると、重要な決断は主人公でも社長でもなくこの金髪が全部やってたことに
ちょっとガクゼンとするような気持ちになる。

●名前はセスです、覚えてください。~ セス・ブレッグマン ~
演:ペン・バッジリー
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名前はセスです。趣味は他人の給料を調べること。お笑い担当。
アフター5に飲む友達がピーターしかいないのに、当のピーターからは「わりとどうでもいい」と
思われているようです。ちなみに名前はセスと言います。
リスク管理部門でエリックの部下、ピーターより勤続年数がちょっと長いようです。でもタメぐちを
たたかれている上に、ちょっとウザがられているのは年下だからではなくKYだから。
全身からみなぎる存在の耐えられない軽さがウリ。
名前を覚えてくれないジャレッドのことを15のガキっぽいと批判しながらも内心はビックビクで
苦手扱いしているのに一番ジャレッドと合う回数が多いということでマーフィーの法則を実証した。

ジャレッドがセスの名前を聞き返す時「Peter,and・・・What is FUCK'N his name?」
と言うんですが、このファッキン~ はサイモンのアドリブだそうで、監督もコメンタリーで
素晴らしい!と褒めていました。みずからFワード追加してえらいぞサイモンw

えっと、画像貼るの疲れてきたので他のメンバーはまずテキストだけ。

●紅一点、「だからいったじゃない」はNGワード。~ サラ・ロバートソン ~
演:デミ・ムーア
リスク管理部門最高責任者(CRO)。部下にラメーシュというインド系アメリカ人がいる。
ジャレッドの部下だが、CROは職級にとらわれず発言できる立場にあるので言いたい事は言う。
どうやら子持ちのママさんエグゼらしい(オフィスに子供写真があり、ベビーシッターにメールを
打つような芝居がある)
ジャレッドとは常日頃から犬猿の仲のようで、特にモーゲージ債(不動産担保証券=サブプラもこの一つ)
の拡大販売に関してはジャレにかなり口酸っぱく注意していたようだ。
サムによると二人の喧嘩は「見飽きた」そうなので、けっこう何だかんだで痴話喧嘩・・なわけねーなw

●ゴールデンレトリーバー語で説明してくれ。~ ジョン・トゥルド ~
演:ジェレミー・アイアンズ
ウォール街に君臨する金融トップの一人。もんのすごーーーーく偉い人。
どれくらい偉いかというと、この人の登場シーンのためにヘリのフライト映像を監督が予算取って
J.J.エイブラムスから借りてくるくらい。(なのに本編じゃカットしたけどね)
ジャレッドにとっての神。きっと次の座を狙っているのだが社長が彼を推薦するかどうかは怪しい。
「そのうちなんとかなるだろう」というサラリーマンの金言を地で行く人。行き過ぎとるわw

●橋ヲタ。~ エリック・デイル ~
演:スタンリー・トゥッチ
この映画の日本版タイトルが「マージンコール! ~消えたHAGE課長と史上最悪の徹夜勤務~」という
ことでもおわかりのように(え)本編の冒頭で姿をくらますキーマン的存在である。
もともと橋梁設計のスペシャリストとしてその名を馳せる建築家だったが、
理数工学者の知識を見込まれてスカウトにあい、ピーター同様、高額報酬に釣られて本業を捨てた人。
ブルックリンの閑静な住宅地に家を構えているがローンらしい。(セスしらべ)

<その他のキャラ>
カルメロ:警備部長。社員の尾行やらあらゆるアンタチャブルに従事する。なんか怖い。
掃除のおばちゃん:ステルス能力をもつミュータントだが、画面上は観客への配慮から姿が見えている。
その他取締役:翌朝アッセンブルした無敵のヒーロー「イエスマン」たち。
デビッド・ホーン:コンサルタント。セリフがないのにジャレッドが深夜に呼び付けた。
不動産証券部門のみんな:リストラに生き残ったと思ったら翌日会社に席が無かったでござるの巻。

えっと、次回でマージンコール特集は終わります。トリビアとか、もうちょっと映画の
ガイドを・・・・今回する気だったんだほんとうだよ。

マージン・コール (1) :被雇用者たちの挽歌。

思い入れが強すぎてむしろそっと放っておきたいって気分ありませんか。

まるで諸星あたるが、ラムは好きすぎて遠ざけておきたいって断言するかのように。

そんな「俺の嫁」映画、マージンコールです。
足掛け1年間、この映画の事ばかり聞かされた友人もいるので今更かよって言われそうです、が。

これ以上言わないから、まあみんなこの映画見ておけって。
実はいまさらレビューやらデータやら書かなくてもよそで沢山出てるしいいかなって
思ってたんですが、日本版DVDスルーから5か月、いまだどの衛星放送、CSでも放映予定の
きざしがないので、ちょっと義憤に 萌え 燃えて記事起こします。

(2012.8.22追記)
・・・ンなこと言ってたら、WOWOWで9月28日(金)21:00から発放送決定しましたよう!!!


(リンク)WOWOW- 「マージン・コール」2012.9.28

まず今回は、日本であまりちゃんと報道されないこの映画の華々しい受賞歴と、
プレミアのあの二人をご紹介。

原題:margin call
監督・脚本:J.C.チャンダー
製作:ビフォア・ザ・ドア(ザカリー・クイントさんとその同級生が興した製作会社)
初回公開:2011.1月 サンダンス映画祭
北米公開:2011.10.18(ロシア、南米等で先行公開)
アワード>
・ニューヨーク映画批評家協会賞― 最優秀処女作品賞 受賞
・サンフランシスコ映画批評家協会賞―最優秀脚本賞 受賞
・ナショナル・ボード・オブ・レビュー(全米批評家協会賞)
 ―最優秀初監督賞 受賞
 ―インディペンデント映画優秀10作品 選出
・インディペンデント・スピリット・アワード
 ―最優秀初脚本賞 受賞
 ―最優秀初監督賞 ノミネート
 ―ロバート・アルトマン栄誉賞 受賞
・デトロイト批評家協会賞―最優秀アンサンブル賞 ノミネート(全キャストの演技融和性に対する賞)
・オーストラリア映画&テレビ・アカデミー賞(AACTA)
 ―外国語最優秀作品賞 ノミネート
 ―外国語最優秀監督賞 ノミネート
 ―外国語最優秀脚本賞 受賞
・第84回アカデミー賞―脚本賞 ノミネート

・サイモンドセレクション 金賞受賞(おいしいサイモン映画に私的に管理人から与えられる賞)

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(左から)
監督・ゴシップボーイ・ジャーヴィスの中の人・ソゼ・ロリータ・時計屋・・しゃるうぃだんす?

正直仲が良すぎて世界中のあっち方面を沸騰させたベタニーとサイモンのことは・・・別枠で語るわ
ほんと珍しいのよサイモンが同年代の同業者とこんな公然とキャピるのは。ベタ兄さん天才やで。

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好きすぎてお互い目が離せないのは解りますがプレミアの壇上なので人目をはばかれ。
右の三人が「リア充ばくはつしろ」とばかりに冷めた顔でせつないw

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黒ぶち愛好家と若手チーム。ペンバジの髪については不問だ。顔が近ェ・・・
マージンコール2ないかなあ。「逆襲のエリック」みたいな副題で。

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ブリテン島とタスマニア島の融合!

みんなもMargin Callで画像検索するといいよ・・・ほんとキャストみんな仲良しで幸せになる。
では、長くなったので次回記事でちゃんとレビューします。腐ったモノにはフタ!

サイモン・ベイカー :きょうの1枚。

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たまには無心にかっつえーの貼るのもよいじゃない・・・。

メンタリスト シーズン3:第13話「レッドアラート」

ついにぼくらのパトリック・ジェーンさんがドラマ史上に残る?偉業達成!
ワンシーズンのしかも前半だけで2回も拉致☆監禁されるという快挙。もうそろそろ傭兵でも雇え。

原題:Red Alert
監督:ガイ・ファーランド
脚本:ジョーダン・ハーパー
北米放映:2011.02.03
日本放送:2012.08.15

(あらすじ)
小さな田舎町クレインクリークで、女性ドキュメンタリー映像作家のアンバーが自宅で射殺された。
貴重品は物色されていないが、撮影機材だけが無くなっている。
リズボンは現場に呼びだしたジェーンが遅刻していることにイラつく。

そのころジェーンは町内巡回中のパトカーから20Km/hオーバーの速度違反切符を切られ立腹中だった。
事件捜査の為に急行していたのだから違反金を払う必要はないと主張するジェーンだが、
リズボンはもともと遅刻を取り戻そうと飛ばした彼のほうが悪いのだとつっぱねる。

地元警察の面々と署長のネイルは2年前に同じような状況で妻を殺害したクロスホワイトという
男が怪しいという。有罪は確実と思われたが、ネイルの部下がアリバイ否定に必要不可欠な
防犯ビデオの提出に送れ、判事がそれを証拠として採用しなかったため無罪放免されたまま
街に住み続けているという。

さっそくクロスホワイトを尋ねるジェーンとリズボン。彼は2年間自分が妻殺しの犯人とされ
後ろ指をさされてきた事に深い憤りを感じ、自分は無罪だと激高した。どうやら頭に血の上り
やすい性格のようだ。なんとアンバーは彼に頼まれドキュメンタリーを撮影中だったという。
しかし彼女は殺され、捜索の結果、クロスホワイトのガレージから彼女の撮影機材も発見されたため、
即座に逮捕状が発行された。

捜査の進展を知らないまま町役場まで違反金を支払いにきたジェーン。
しかしその時、拳銃を持ったクロスホワイトが突然押し入り、彼は役場職員や市民とともに
立てこもり事件の人質となってしまった。
自分に逮捕状が下った事を知り、自暴自棄になってしまったクロスホワイト。
町役場前にはたちまち厳戒態勢が敷かれ、狙撃部隊が準備される。
しかしジェーンはクロスホワイトの無罪を信じ、事態の平和的な解決と真犯人の逮捕を約束する。


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「アクアマンはバットマンに違反切符を切らない」というたえDCファンでもいまいちティンと
こないようないいわけをするゴリ押しコンサルタント。

自分の事をバットマンに例えてますが・・・
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むしろアクアマンに似てるじゃないの。
アクアマンはDCコミックのヒーローの一人で、アトランティスからやってきた海の超人。
スパイダーマンのヴィンテージ本に詳しかったり、たとえ話にマイティ・ソーとハルクを出すなど、
ジェーンはけっこうコミック・ファンなんですな。
もしサンディエゴでコスプレ姿を見かけてもそっとしておいてあげてください。

※アメコミついでに・・・
昨年、海外アメコミ掲示板の一部でサイモン・ベイカーさんがマーベルから
ドクター・ストレンジ役で映画出演のオファーをされたのでは?という噂が立ったそうなのですが、
サイモンはインタビューでこれを完全に否定しています。
アメコミ映画に出てみたいか?という記者の質問に対しては、
「コミックには興味がないし、関心も持っていない。またそういったオファーもない。
子供が好きなので幾つかのアメコミ映画は見ている。アイアンマンは見ていない。
マイティ・ソーは好きになれなかったけど、ハルクは良かった。」
と答えています。ハルクというのは、サイモンが『楽園をください』でお世話になった
アン・リー監督と、主演した同郷のエリック・バナさんに配慮したのかなと考えたりぃ・・・


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法律に従順だなんて、らしくない事しようとするからこんなトラブルを呼び寄せるんですよ。

さあここから、パトリック・ジェーンさんの孤独な戦いが再び始まります。
今回は気を紛らわせる牛追い棒(←もう許してやれ)もありません。
持っている違反切符は拭き拭き(何を)するには短いうえ、一緒に閉じ込められた町長夫人に
よればロビーにはトイレが1個しかない。しかも彼女のほうが先に漏れそうアピール。
ジェーンは尿意のうえにレディーファーストという西洋の風習とも闘わねばならないのです。

もう紅茶ガブ飲み禁止な?

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意識を膀胱以外にもっていけ、素数を数えるんだ・・・


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突然の屋外からの狙撃にとばっちりを受ける検事補助員のおねーさん。
拳銃で脅されパニックを起こすわ、半分泣きやんでいたのにジェーンからしつこく
ラマーズ法で呼吸指導を受けてる間に誤射で肩を怪我するわ、ほんと厄日でしたねおねーさん・・・
それにしてもジェーンは今回も銃撃に対しては動物的な反射神経をみせましたね。
スロー再生してみたらマトリックスのキアヌみたいに無駄にカッコよく弾よけてるんじゃないか。

そしてついにスッキリ開放!
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過酷なガマン大会を勝ち抜いた勇者のみなさん。きっと脳内にロッキーのテーマが流れている。

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真犯人を前にこの自信に満ちた表情。もう何ガロンでもミルクティー飲んでやる!って顔ですな。

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紅茶のおともは違反キップ。カサカサモグモグ。

それにしても法廷侮辱罪でン万ドル平気で払う人が、切符一枚でここまでゴネるとは。
さすが プロ市民 公権力とは中立でいたいって言ってるだけありますな。いいから払えw

メンタリスト シーズン3:第12話「ブラッドハウンド」

2週前のレビューとかどんだけおせーんだよw

さて今回は むちむち金髪美人 VS スレンダーなアジアンビューティー

メンタリスト VS プロファイラーの捜査合戦というお話です。
膨大なデータと科学的アプローチから犯人像に迫るFBIの天才美人プロファイラーと、
ものすごく良く当たるヤマ勘で4年以上CBIにのさばっているかわいいおじさん、
いったいどちらに軍配があがるのか!?

原題:Bloodhounds
監督:チャールズ・ビーソン
脚本:エリカ・グリーン・スワフォード
北米公開:2011.01.20
日本放映:2012.08.08

(あらすじ)
市内の廃車置き場で女性の腐乱死体が発見された。発見したのは犬と一緒に散歩中の男性。
吠えたてる犬の異常を察知したジェーンが、鎖を解き放つと、犬はもう一体の死体を発見する。
そこにはまだ死んで真新しい別の女性の他殺体があったのだ。

リズボンのオフィスで新しいソファの寝心地を楽しんでいたジェーンのもとに、
FBIの犯罪心理捜査官モンタギュー博士が現れる。
美しいアジア系の彼女はCBIとFBIの連携強化のために派遣された腕利きのプロイファイラーである。
モンタギューはこの犯行が、10年前に世間を脅かした連続猟奇殺人犯「ケイブマン」による
ものだと断言するが、ジェーンは彼女の推理を全く信用しない。
ケイブマンは女性を殺し、その内臓を犯行声明文と共に捜査本部に送りつけるのが特徴の
サイコパスだが、その犯行はもう10年間も止まり、CBIにはまだ何も送られていない。
「犯人はケイブマンじゃない」と断言するジェーンとモンタギューの合同捜査が始まった。

最初の被害者は南米系移民でソーダ工場で働く比較的貧しい女性。
そしてもう一人はボランティア活動に積極的で裕福なキャリアウーマンだ。
二人に接点はないとするモンタギューだが、ジェーンは必ず彼女たちが知人同士であったと言う。
やがてジェーンは二人がおなじバス路線に勤務先を持つことを突き止める。
世代も社会的地位も違う彼女たちはバスという空間で旧知の仲だった可能性があるのだ。
こうしてジェーンの推理がモンタギューの学術知識を覆そうとしていた。
しかしその矢先、CBIのもとに生の腎臓とケイブマンの署名が書かれた犯行声明文が届く。


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弐号機(ソファ)は初号機よりもおどろきの白さ。

もともとのCBIオフィスブース、そして屋上階の納屋のみならず、とうとうリズボンの
オフィスの一角まで我がもの顔でコロンコロン寝転がるようになりました。
いいなあ、なんだこのかわいいいきもの。慣れると手乗りにもなるんですよ?(うそです
どうやらリズの元々お気に入りだったものを勝手に撤去して新品を置いたようなのですが、
ジェーンのデリケートな臀部を護るための柔らかそうな総皮張り。見るからに高価そうです。
ジェーン、そのお金はどっから。
経済状況は不明ですが持ってるものは持ってる。パンがなければ紅茶とクッキー食べればイイジャナイ。

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グロ耐性がエピソードによってびみょうに変わるジェーンさん。

ちなみに中の人(サイモン・ベイカー)は大のゾンビ映画ファンですので、こん時のフィギュアも
たいそうお喜びだったことでしょう。

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ムツゴロウばりに動物への守備範囲を見せつけるジェーンさん。

ちなみにここの管理人は大の鳥類・爬虫類好きですがそんなことはリグズビーがあの
流血好きのイタい彼女とどうやらソッコーで別れたらしいという事実よりどうでもいいことです。

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ジェーン「ねえ、いい子いるのよ一度会ってみない?」
リグズビー「プロレス好きでないなら・・・」

レッド・ジョンを追う事以外にジェーンのライフワークがあるとしたら、リグズビーの
恋バナに逐一 妨 害 干渉することではないだろうか。その執念たるや、
独身の娘さんへ頼んでもないのに釣り書きを持ってくる近所のやりておばちゃんそっくりである。

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モンタギュー「ホルモン200gくださる?」

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被害者ふたりの接点を見つけ、意気揚々とリズボンに電話するジェーン。
まさかこの時、彼の消化器系がビッグウェーブの危険に晒されていたと誰が知り得ようか。

ま、事件のオチになってしまうんですが、最初の被害者が働いていたソーダ飲料工場で
食品安全法に違反する人工甘味料の不正な混入が行われており、
多少なら腹痛で済むものの、過剰摂取すると死にいたる危険性もあることが判明。
被害者ふたりはその秘密を告発しようと協力する仲だった、という話なのですが・・・

おいWWWW飲んどるがなWWWWWWWW
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めっちゃ美味かったそうですよ。(ちなみにジェーンの飲んだ分には人工甘味料は無添加)
まあ本当に混ざってないかはジェーンさんの胃腸のみぞ知る。

メンタリスト シーズン5:撮影状況など現状まとめ。

ながらくお休みしておりました。夏弱いんです・・・

さてメンタリストは7月25日よりシーズン5の撮影が開始されています。
まずはシーズン5の基本的なデータをおさえていきましょう。

撮影開始:2012.7.25~
放映開始:2012.9.30~(毎週日曜22:00―23:00 CBS系列)

501.(通算#95)タイトル:"The Crimson Ticket"
放映予定:2012.09.30
監督:Randall Zisk(カタカナ表記にする自信がない)
脚本:ブルーノ・ヘラー

タイトルの通り、S4の最終話(♯94)"The Crimson Hat"から続くお話のようです。
♯94でパトリック・ジェーンと特別の関係を築いた謎の女Lorelei Martinsが
早くも再登場。彼女の周辺を探るいっぽう、ホテル経営者の殺人事件が発生。
また、S5からのニューメンバーとしてFBI捜査官3名が追加。

チームのリーダーで峻厳な女捜査官、アレクサ(Alexa Schultz)演じるのはROMEのポリー・ウォーカーさん。
その部下で熱血漢の細モテ捜査官、ゲイブ(Gabe Mancini)演じるのはIvan Sergeiさん
もう一人はちょっと太めの捜査官、リード(Reede Smith)演じるのはDrew Powellさん

明らかにキャラの構成がタイム・ボカン的ですがこちらは悪の三バカトリオではなく
れっきとしたFBI捜査官ご一行です。やっておしまい!

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(左から)アレクサ、ゲイブ、タスマニアンビューティー

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スチールの時は髪がガッチガチにセットされて見えるんだよなあ。
ぽわぽわが好きなんだけど。

502.(通算#96)"Devil's Cherry"
放映予定:2012.10.07
監督:Randall Zisk 二週続けてとは珍しい・・・
脚本:ダニエル・セローン(脚本準レギュラー。売れっ子の脚本家さんです)
このZisk監督はシーズン4で1度起用された監督さんで、わたしが見た410."Fugue in Red"
を担当した方です。その時と同じくセローン脚本での起用ですから、なんか繋がりがあるのでしょう。
このコンビはジェーンの初脱ぎやったんですよねあの時はありがとうございますこれからもよろしく。

このエピソードのゲストキャストは新人女優兼モデルのダブ・キャメロンさん。
ちなみにひだり右のほうです。
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早くも芸能界の大先輩が提唱する最新モード(アラレめがね)を取り入れリスペクト。

503.(♯97)"Not One Red Cent"
放映予定:2012.10.14
監督:クリス・ロング
脚本:ケン・ウッドラフ(脚本レギュラーメンバー)
こちらは8月20日(月)頃から撮影開始です。

504.(♯98)"Blood Feud"
放映予定:」2012.10.21
監督:(不明)
脚本:ジョーダン・ハーパー(409.416.313「レッドアラート」,321,213「レッドライン」ほか)

505.(♯99)タイトル未発表

506.(通算♯100回記念) タイトル未定
放映予定:2012.11.04
監督:クリス・ロング
脚本:トム・セントジェルジ(レギュラー脚本)
タイトルは未発表ですが、脚本家チームのツイートによると
スタッフ内でこの記念すべき第100話のことを「TBD」と呼んでいるそうです。
いつものパターンで考えるとThe Blood ~~ってのが思いつきますが、どうなるやら。
メモリアルにふさわしい、スペシャルな内容になるとの事ですよ。フットボールで延期しなきゃいいが・・・

507.(♯101)タイトル未発表
放映予定:2012.11.11

508.(♯102)タイトル未発表
放映予定:(未定。通常なら2012.11.18)
監督:サイモン・ベイカー
脚本:ダニエル・セローン

3回目(「ニック・フォーリン」も合わせると5回目)の監督ともなれば、もうサイモンも
慣れたもんですね・・・実際、キャスト&スタッフ誰もが絶賛するメガホンさばきだそうで。

早く見たいすなあ。S4のDVD(もちろん北米版)は9/18発売です。
あと1カ月!かほーは寝て待ってるといいよ!
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だれか早くテスコで網買ってきて。大きめのやつ。


サイモン・ベイカー: ロンジン・ウォッチの広告写真に登場!

サイモン・ベイカーさんが、7月にシャンティイ競馬場のG1デュアヌ(・ロンジン)賞で撮影した
ロンジン・ウォッチの広告写真が登場しました!

これはそのカラー版、一部トリミング。

longines_sbcc2.jpg
馬になってベロンベロンしたい。(駄馬

ちなみにこちらは優勝馬のヴァリーラ号さんです。

広告そのものは、なぜか公式HPからいったん下げられてしまっているようなので、
下のロンジン公式Twitterアカウントからご覧ください。サイモンのサインも見れるよ。
(リンク)LONGINES+Twitter 20120713

日本の店頭でもこの写真が使われたら良いのですが・・・・・・!!!

ちょっと体調不良で更新滞っております。じわじわ回復しますので
今後ともサイモントロジーの残念な布教活動をよろしくお願い申しあげます。

【速報?】メンタリスト: リグズビー役オーウェンが負傷。(でも大丈夫)

メンタリストのリグズビー役、オーウェン・イオマンさんが昨日、自宅の
コーヒーテーブルにつまづいた際に腕を負傷しERで緊急治療を受けたとのことです。

ご本人がツイートで「悪夢だよ。。。」と明かしたものですが、現在は混乱を避けるため
当該ツイートは削除されています。

んでその後「心配してくれてありがとう、でも平気だよ!コーヒーテーブルを買い直さなきゃ
ならないけどね!」
と元気なポストをしてくれたので、本日の撮影には支障なさそうです。
ガラステーブルだったんでしょうかね。

S5の第2話~3話あたりは「ああリグズビー怪我を押しての勤務なんだな」って
思ってあげてください。

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おま、まじ大丈夫かおい!!

堕ちた弁護士~ニック・フォーリン~ :第1話「父と息子」

さて、AXNで日本での3回目となる放映が始まった
「堕ちた弁護士~ニック・フォーリン」(原題:The GUARDIAN)です。

CBSテレビにて、2001年9月25日~2004年4月4日までの間に3シーズンが製作されました。
日本ではFOXクライム、メーテレ(東海地方・地上波)にて放映されています。
日本語字幕版は存在せず、東北新社さん製作の吹替版のみです。
もうサイモンは郷田さんの声じゃないと・・・という方もおられると思いますが、
当時のサイモンは32歳ですからね、なにはなくとも桐本さんの吹替えがすばらしい!
ニックの感情をうまく表現できない性質や、押しの強いドSとも言える弁護士手腕などが
しっかり表現されています。 サイモンの芝居より上手いかm・・・・

日本版DVDは未発売です、版権もってるソニーピクチャーズさんお願いします。
一応、北米版のDVD―BOXを貼っておきます。しかしなんとこれ英語字幕がありません

(2012.8.14追記)
英語字幕がないと記載しておりましたが
CC=Closed Captionedとの記載があれば字幕表示が可能では指摘を頂きました。
はい確かにCCの表示ありました!
訂正してお詫び申し上げます。
(2012.8.19追記)
CCの表示をDVDデッキで行う場合は、専用のデコーダーが必要になります。
PCで再生の場合、Media Playerであればウチの環境のばあい、
「再生(P」→「歌詞、キャプションおよび字幕」→「クローズドキャプション」で表示。
つか、・・・常識・・・すよね; うち永らくPCでのDVD再生環境なかったんで(情弱



原題:PIROT
北米公開:2001.9.25
監督:マイケル・プレスマン
脚本:デヴィッド・オランダー&エリサ・ベル
※オランダー氏はこのドラマのショウランナー(製作総指揮&脚本総指揮者)

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<あらすじ>
ピッツバーグで高度な企業間調停を扱う弁護事務所「フォーリン・アンド・アソシエイツ」を
経営するバートン・フォーリンには、自慢の一人息子がいた。
ニックは名弁護士として街の名士でもあるバートンをして「才能は自分以上」と言わしめる
弁護士の申し子のような青年だ。
しかしニックはある日、コカイン使用の現行犯で逮捕されてしまう。
ニックの前途洋々だった出世街道も途絶えたかに見えた。しかし父バートンと懇意な判事の
温情ある判断により、懲役刑を免れ、変わりに1500時間の地域奉仕活動を命じられる。
それは、非営利の児童相談施設で法定代理弁護士となり未成年児童のために法廷に立つ
ことだった。

企業間係争は通常、弁護士事務所の中で行われるドライなビジネスの駆け引きだ。
ニックは若干32歳の若さにして、その冷徹な判断力と押しの強さから天才とも言うべき
手腕を発揮し、百戦錬磨の父もその才能を高く買っている。
いっぽうで児童相談所のしごとは雑然とし、子供の心情や家庭状況に細やかな気遣いが
必要とされるデリケートな世界だった。
湿っぽい状況や愁嘆場の大嫌いなニックは、そのなまぐさい現実に初日から拒絶反応を示す。

相談所初日、ベテランのソーシャルワーカー(保護員)ローリー・ソルトから、
初めての依頼人を引き渡されるニック。わずか10歳の依頼人ハンター・リードが、
なぜ保護を必要としているのか、理由もわからないまま事務的に祖父母に引き渡そうと
していたニックだが、いざ開廷したとたん、それが殺人事件に絡んだ案件と知り怖気づく。
企業弁護士であるニックは、いままで法廷に出た事さえなかったのだ。
ハンターはほんの10数時間前に、父親トーマスが母親を殺す現場を目撃したというのだ。
改めてハンターに面談したニックは、少年の口から「父さんと暮らしたい」という要望を聞く。

分刻みのスケジュールで父の事務所と相談所を駆けまわらなければならないニック。
事務所では世間知らずの若造たちがたちあげたITベンチャーに対する大企業の融資が頓挫しかている。
ビジネスマナーや駆け引きを知らない青年たちを前に、毅然とした態度を崩さないニック。
いっぽう、彼は忙しい合間を縫って収監中のトーマスに面会を求める。
面談したトーマスの異常な身のこなしに疑問を抱くニック。彼は犯行時に心神耗弱状態だったの
ではないだろうか?自らも外科医師でありながら、長らく統合失調症に悩まされてきたトーマス。
殺人現場である自宅を探ったニックは、彼が無認可治療薬の臨床実験に参加していた事を知る。

もしも統合失調症の治療薬と新薬が中和し、病状が悪化していたのなら、犯行時の心神耗弱が
認められ無罪判決が出る可能性がある。その上、臨床実験時の事故として製薬会社に損害賠償を
求める事さえできるのだ。
賠償訴訟はお手の物であるニックの弁護士魂がうずき始める。
フォーリン&アソシエイツが莫大な違約金手数料を得て、なおかつハンターは父と生活できる。
ニックの描いたシナリオは仕事と奉仕を結び付ける一石二鳥の名案だった。
しかしハンターと面談を重ねるニックには、それとは別の秘めた思いがあった。
ニックには母がいない。癌で亡くしてしまったのだ。
利益のみを原動力に動いてきたニックの心に、ハンターを思いやる気持ちが芽生え始めていた。


「金の為だ、だから意義深い。きみもまず金を儲けてみろ、それでもまだ青臭いこと言えるかな?」

このドラマのすごさは、児童法律相談所という極めてデリケートでウェットな世界を
描く一方で、ビジネスドラマとしては実に洗練された描かれ方がなされているところです。
どうしても子供相手のほうがドラマチックになって、ウェイトが偏りがちになりそうなところ、
ニックの本職である企業弁護士としての駆け引きや、さまざまな企業間係争がリアルに
描かれています。
ヒューマンドラマとスリラーが1エピソードで味わえるとても珍しいドラマだと思うのです。


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10年後。(大出世)
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えと、最初なんでちょと説明くさいですが児童代理弁護ってのについてざっくりと。
このドラマでは子供が起こす刑事事件などに対する処罰ではなく、
法律問題にさらされた未成年児童の親権・養育先について審議することがメインとなります。
児童本人の要望を聞き取り、保護員(ソーシャルワーカー)側との意見の相違を協議
しながら裁判官のもとで最終的な保護受け入れ先を決定するのです。

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つるっつるですな。
尻切れトンボ的に終わった今回の初回パイロットですが、このハンター・リード事件は
今後に続編があるのでおたのしみに。

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10年前のドラマですから、ケータイやPCが古いのはかんべんしてください。
ドラマの中で大企業家から「20年前に大企業が撤退した街ならもっと歓迎されるべき」と
言われているのはカーネギー財団の鉄鋼部門USスチールが1980年代にピッツバーグから
撤退した事を指しています。
一度は衰退したこの都市がその後の20年で新事業の企業誘致に成功し、持ち直していく
まさにその時、景気の回復と比例するように起こる法律問題に対し、複数の大手法律事務所が
クライアントを獰猛に取り合う様子が描かれます。


さてさてメンタリストと違い内容が内容だけに、イジりにくい作品なので毎回レビューすることが
ないかもですが、純粋に継続して見て損はないドラマだよ。放送時間が遅めだけどがんばってね。
他人とのコミュニケーションを避ける孤独主義な主人公をドラマ初主演のサイモンがしっかり演じています。
それにそのうち上半身さらしたラブシーンも、水着シーンもあるんだ必見!


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出世はしたが、10年経っても変わらぬその脱ぎっぷり。

メンタリスト シーズン3 :第11話「血まみれのファイト」

職場の医薬品斡旋で小○製薬の「ナイSトール」ってやつが安かったから
なーんとなく買っちまいましてね。
買ったからには使うかってんで、いそいそパッケージ見たら
「脂肪の燃焼を助け、体脂肪がつきにくい体」にするみたいな事書いてあるじゃないの。
すばらしい。そんな体質なってみたい。まあサプリメントみたいなもんだろうから、
おまじない程度の効き目しかないだろうな。
一日3回、4錠づつ飲めって書いてあるんだけど、普段ビタミン剤の1日推奨摂取量も
一度に飲んじゃう派なので、こんなん3回に分けるなんてマンドクセwって
とりあえず12錠一気飲みしてみましたよね。

んでもってこれ書きながらパッケージ内部に入ってる説明書を読んでるんですが、
やってはいけない、の注意事項に『ほかの下剤と併用しないでください』って書いてあるんですよ。

・・・・・・・・・。

え・・・?

ほかの下剤・・・・・・・・
ほ か の !?


では第11話のレビューです。

原題:Bloodsport
監督:ロクサン・ドースン
脚本:ヨーガン・マホニー
北米公開:2011.01.06
日本放映:2012.08.01

<あらすじ=途中まで>
総合格闘技の試合会場。マニーと挑戦者マウディ戦の最中、控室通路のロッカーから
若い女性の射殺体が発見された。たまたまガールフレンドと観戦に来ていたリグズビーが通報、
殺されたのはシャーロットという駆け出しのスポーツ・ライターだった。
美人だが性的暴行の痕跡はない。ジェーンは即座に殺人動機が試合に関係すると断言する。
試合を行った両選手は対照的な性格だった。
マニーは恐妻家でビジネス感覚もある冷静な紳士、いっぽうマウディは若く粗暴で不躾である。

一方、シャーロット殺害に使われた拳銃の所持履歴を追うリグズビーは突然ラローシュに呼び出される。
サンディエゴの放火取締対策班に勤務していた彼ならば、CBIの高度な火災報知システムに細工を
加えることができるのではというあからさまな質問。
そう、ラローシュはトッド殺害事件の重要参考人としてリグズビーまで疑っているのである。
質問にできるだけ真摯に答えるリズグビーだったが、父親のことを持ち出されつい逆上してしまう。
彼の父親は極悪な暴走族に所属し、数々の逮捕歴をもつ札付きのワルだ。
父とは絶縁していて、何年も音信不通だと言い張るリグズビーだが、その顔には焦りが見えた。

シャーロットの自宅を訪問したジェーンとリズボンは、父親から彼女の取材手帳を借り受ける。
親は元ジャーナリストで、彼女はその血を受け継いでいたのだった。
手帳の一部には、なぜか血液検査に関する専門的な取材の記載があった。
詳細を父親に尋ねようとした矢先、彼は娘を失ったストレスから心不全を起こし倒れてしまう。
ドーピングの取材なのだろうか?しかしプロ格闘技の世界で、それはさほど重大なネタではないはずだ・・・

選手両陣営をからかっって面白がるジェーンは、彼らをハメる一計を案じる。
遺されたシャーロットの手帳にでたらめな文字を書きつけ、彼女が八百長試合の証拠をつきとめたメモ
なのだと発表したのだ。速記法で書かれているため素人には判別できないが、同業の父親なら
きっと読み説くだろうと触れまわった。
シャーロットがなにかの口封じに殺されたのなら、きっと犯人は父親がメモを解読することを
必死に阻止しようとするに違いない。

そのころリグズビーは、チョウがラローシュに呼び出された事を知り大いに焦る。
彼の動揺を見て、なにか秘密があるなと問いただすチョウに、リグズビーは重い口を開いた。
「父親と面会した事はないかと聞かれ、最初は無いと言ってしまったが、じつは仮釈放中の父親に
頼られて1度会った事があった。それをラローシュに打ち明けると証人はいるかと聞かれたので、
とっさに『その場にチョウもいた』とウソをついてしまったんだ・・・。」

リグズビーは偽証をおこなったのだ。
はたしてチョウは仲間をかばうのか、それとも警察官の名誉にかけて共犯を拒むのか。


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現場に現れたとたん、やたらジェーンの視線が気になるトレーナーのおっちゃん。
「な、なに見上げてんだ・・・?!」って、そんな気になりますかね。
たかだか40過ぎの金髪のかわいいおじさんに見上げられただけで・・・

見上げられただけで・・・

「じーーー・・・・っ」
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Oh,・・・こ、これはいかん・・・けしからん視線です、放っておけない、
待ってていますぐ連れて帰って温かいミルク用意するから!

ほ ら ね。
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完全に一致(むりやり)

道場で汗臭いメンズたちに囲まれるジェーン。とんでもなく場違いです。
例えるなら全てのメニューにオマケチャーハンが付く中華料理屋で、ひとりだけ紅茶とティラミスたべてる感じ。
しかしガチムチを見極める目だけは小池栄子なみのようですぐにボクサーの癖を当てて
しまいます。ジェーンの洞察力に舌を巻く丹下コーチ。

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眼帯はどこへ。

丹下はすぐにジェーンが警察関係者だと見破ります。理由は
「美人と警察はどこでも、居て当然ってデカイ顔をするから」だそうです。
ああだから美人で警察(のオマケ)なジェーンはとことんビッグフェイスなんですね。

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ケンカをやめないで、二人をとめないで、ぼくのためにとことん争って。

ジェーンさんが火の無いところに煙を立てているその頃、CBIメンズの残りふたりは
火の無いとことに炎が上がって死んじゃった殺人犯の件で ジャバ・ザ・ハット ラローシュ先生の
生徒指導室に呼び出しされることに。

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ラローシュ「先週、校長先生の車のフロントガラスに納豆を塗りまくったのはきみだね?」
リグズビー「記憶にございませんな。」

リグズビーのお父さんですが、今シーズン3・第21話に登場しますのでご期待下さい。
いつも陽気なリグズビーですが、今回とんでもない失態を犯してしまいました。
内部調査員相手に偽証  流血好きのアブない彼女をお茶の間に披露だなんて深刻です。

一方、いつも冷静沈着、堂々としているチョウ先輩も仲間の偽証に勝手に巻き込まれ、
ほんのちょっと怒り心頭です。なんといっても元は 池袋ウェストゲートエイボンパーク・プレイボーイズ
という少年ギャング団でアイスマンなんてこっ恥ずかしい二つ名を持っていたくらいですから、
鉄拳制裁くらわされるんじゃないかと、リグズビーもびくびくでしたね。
まあ、そうなってもリグの新カノなら奇声あげて大歓喜でしょうけど。

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ラローシュ「やっぱりグレてた頃は壁に四露死苦ってラクガキしたのかね?」
チョウ先輩「記憶にございませんな。」

411_11.jpg
(知ってる。禁不流(キンブル)参上って書いたんだよね・・・)

地獄耳ジェーンだから、なんとなく二人の間に何があったか鋭く察知して、その上でチョウが
友情を選んだ事をしっかり理解しているんだよね。
罪を憎んで人(リグ)を憎まず、でも今いち彼と顔を合わせにくくて、
急騰室で仕事してるチョウを生ぬるい目で見守ってるジェーンさん。
これでもチームの年長さんなんです。おじさんって言うな。

さて、次回はスタートレック エンタープライズ号から二人目のお客さま。
美人犯罪心理学者・モンタギュー博士が まっとうなプロファイリングでうさんくさいコンサルタントと
捜査合戦を繰り広げるよ!

こ、こ、こッ、こんなもんでいいすかね!じゃあ行ってきます!(トイレに)
プロフィール

すう。

Author:すう。
別名ももぐみ。べいかあ教徒として日々修行を送っているつもりの永遠の4歳児。
唯一神おさいもんをあがめ、いい子になろうと血道をあげています。

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